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四季の花々
松島十湖の句碑

目に耳に
みちわたりけり
寺の秋
    十湖

 上の写真は、全国的にも有名な浜松の生んだ俳人であり、報徳の精神で引佐麁玉郡長を努めた松島十湖の句碑です。
目に耳に みちわたりけり 寺の秋 十湖
建立は明治18年4月 本堂跡への梅の古道入口に有ります。
 松島十湖(じっこ=1849~1926)
 俳人・報徳運動家・政治家。豊田郡中善地村(浜松市東区豊西町)に生まれる。俳号大蕉庵十湖。掛川市の撰要寺住職戒誉玄常に書、法典の教えを受け、のち国学を有賀豊秋に、漢籍・詩文を高橋月査・小栗松靄に学ぶ。15歳で俳諧を栩木夷白に学び、夷白死後は伊藤嵐牛、橘田春湖に教えを受けた。

 俳人としての十湖は、全国的に門人を数え、地方俳壇の一つの尾根を形ずくっていた。句碑は全国にある。
芭蕉文学に傾倒する一方、二宮尊徳を崇拝して経済・道徳によって指導する実践的な動きもした。小田原の福山滝助に報徳思想を学び、明治元年中善地村報徳社を組織、営繕司に一時出仕。明治55年、報徳遠譲社を結成。翌年より戸長、恒武学校幹事、区会・村会議員を務め、明治12年、引佐麁玉郡長として気賀に赴任。細江町に住んだ。明治18年西遠農書館を創設、明治20年、東区笠井町に大火があったときには救助と復興に尽力。司祭を寄付。同年豊西小学校の前身である小学校の校舎新築にも寄付している。明治29年浜名郡郡会議員就任。

 長楽寺には、山静の句を松島十湖が書した句碑もあります。(写真下)
きじ鳴くや 己が住む野に 余る声
 これは、山静という雅号をもった明治の郡役所の役人が読んだ句を十湖が書にしたため句碑にしたものです。

三日見ぬ
細江のへりの
青田哉
    十湖

 この句は気賀の総氏神様「細江神社」の句碑にある松島十湖の句です。季語の青田でも気賀の風景の豊かさが伝わってきます。気賀は温暖で、田畑の青青としたミドリ、秋の蜜柑山のオレンジ、自然の風景や色彩が楽しむことが出来ます。山歩きや散策などにも楽しい地域です。
 長楽寺でも四季豊かな奥浜名湖の気候に恵まれて、四季折々、花の風情が楽しめます。
 一月/紅梅が満開に。川津桜も開花。 二月/梅の古道が見頃。椿も開く。 三月/三つ葉つつじ。満天星(どうだんつつじ)咲き出す。 四月/満天星の花。ソメイヨシノ。珍しいセッコク。藤。 五月/黄ショウブ。サツキ咲き出す。渋川ツツジ。 六月/ささゆり。紫陽花繚乱。 七月/沙羅の花。睡蓮の花。 八月/涼しげな朝顔。サルスベリ。 九月/秋桜。彼岸花。秋明菊。 十月/長楽寺ご紋の菊。10月桜。ツワブキ。 十一月/満天星の紅葉。山茶花。 十二月/紅葉の紅葉。椿。などなどその他にも野辺の花は様々に。
 奥浜名湖はフルーツの栽培も豊富。梅はもちろん、名産の蜜柑、ネーブル、次郎柿、柚などなど、長楽寺では梅のお菓子やジャムなど果物のワークショップを色々チャレンジしています。