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左脇侍 不動明王
御本尊 馬頭観音
右脇侍 毘沙門天

御本尊
馬頭観世音菩薩
鎌倉時代造

◉馬頭観音(鎌倉時代造) 梵名:ハヤグリーバ
 迷いを打ち砕き、正しい道に導いてくれる馬頭観音さま
 観音菩薩さまの変化身の一つで、六観音の一尊でもあります。憤怒相の三面八臂像です。阿弥陀さまの慈悲を示し教え導く仏さまです。観音さまの中でも特に慈悲の心深く、とにかく衆生の無明煩悩を打ち砕きたいという思いの強い仏さまです。
 怒りの激しさによって苦悩や諸悪を粉砕し、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くし災難を取り除くとされています。
 近世以降、国内の流通が激しくなり馬や動物供養として馬頭観音の石碑が街道などに祀られ家畜の安全と健康を祈り、旅の道中を守る観音さまとして信仰されました。
◎御真言 : おん あみりと どはんば うんはった そわか

◆木造馬頭観世音坐像(浜松市市指定有形文化財)
 像高は86.7センチ、等身大の檜材寄木造りで、全身に貼られた金箔など制作当時の面影が多分に残っています。
 頭部の馬頭が全身像であることが極めて珍しく、持物の一つである、ほえる竜頭が付いた斧の把手には、滑り止めの為に縄を巻いていたものが文様として取り入れられているのも特徴的。また、貫を用いて部材を緊結する堅牢なつくりなど、都の仏像には見られない特徴があります。本堂に祀られていましたが、本堂老朽化に伴い現在の護摩堂に移されました。

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 真言宗は大日如来さまを教主としています。この大日如来が衆生の悩みや苦しみに応じ、その人が最も親しみやすい仏さまにお姿を変えて現れます。真言宗のお寺は、土地に縁のある仏さまをご本尊さまにお祀し、住む人々の心の支えとなっています。
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馬頭観音脇侍
五大明王の中心
不動明王
天部の仏神
毘沙門天

◉不動明王(左脇侍・制作年不明)梵名:アチャラナータ
 悪い道に行くものを捕え、力づくでも善い方へ導く仏さま。
 大日如来さまの教えを伝えます。智慧の剣を持ち、左手に持つ三重の縄で悪い道に行くものを捕え、力づくでも善い方へ導く仏さまです。あらゆる迷いや煩悩を焼きつくす智慧の炎を後ろに背負います。明王の一尊。大日如来さまの化身とも言われる。また五大明王の中心となる明王です。仏さまは悟りの度合いに応じ「如来部、菩薩部、明王部、天部」と分けられ、如来部は完全な悟りの境地、菩薩部は悟りに向けて修行している境地、明王部は激しく説き伏せることで悟りへの正しい道へ導く役割、天部は仏法を守護する役割があります。
 高さ約180センチ。造りが似ているため、同じ仏師か一派の制作とも思えますが、文献は残されていません。
◎御真言:のうまくさんまんだ ばざらだんせんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん

◉毘沙門天(右脇侍・制作年不明)梵名:ヴァイシュラヴァナ
 天部の仏神さまで、四天王の一人として北を守護し、多聞天の名があります。左手に、右手に宝塔を持ちます。仏教の守護と七難を避け福徳をもたらす仏神さま。足下に邪鬼を踏みます。インドの財宝神クベーラが中央アジアから中国に来る間に武将の姿で表わされるようになりました。 仏の住む世界を支える須弥山の北方、水精埵の天敬城に住むと言われています。古代インドの世界観で地球上にあるとされた4つの大陸のうち北倶盧洲を守護するとされています。また、夜叉や羅刹といった鬼神を配下にしています。真言密教においては十二天の一尊で北方を守護。
 高さ約180センチ。不動明王と同じく仏師が同じか、一派の制作とも思えますが、文献は残されていません。
◎御真言:おん べいしら まんだや そわか