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施餓鬼会

2037年7月23日

 施餓鬼会(せがきえ)。お施餓鬼の由来は、仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぶっせつくばつえんくがきだらにきょう)に説かれています。お釈迦さまの十大弟子の一人、阿難尊者がある夜更けに現れた焔口餓鬼(えんくがき)に三日後に命も尽き死後餓鬼となって苦しむと言われました。恐れに震えお釈迦さまに相談しました。するとお釈迦さまは「多くの餓鬼や僧侶に食べ物や水などで供養すれば救われる」とお示しになり、少量のお供えでも無限に変じる陀羅尼(経文の一種)とその作法を授けました。その通りにしたら阿難尊者は長生きできたという事により始まりました。

 お大師さまは「十界の有る所、これ我が心なり」。つまり心の中は時々により地獄や餓鬼などから仏の世界の十の段階があるとおっしゃっています。阿難尊者の前に現れた餓鬼は、私たちの心の中の欲張りな心を表しています。「自分だけ幸せになりたい」「欲しい、欲しい」と止まらない欲望は餓鬼の心です。

 施餓鬼会では有縁、無縁の霊たちに飲食を施し供養して物欲に走る心を浄めることで、物事の流れや気の流れを良い方向へと変換させてくれます。全ての霊の供養と先祖への供養を施し、周りの人の幸せと自分の幸せを願う法要です。

◉午後1時から、長楽寺客殿/塔婆供養一体 3,000円、水子塔婆供養一体 3,000

過去宝勝(かこほうしょう)如来さまは南方の仏さまで釈迦如来さまの別名です。

妙色身(みょうしきしん)如来は東方の仏さまで、阿閦(あしゅく)如来さまの別名。揺るぎない心、誘惑に打ち勝つ強い心を表しています。

甘露王(かんろおう)如来さまは西方の阿弥陀さま仏の別名。甘露とは飲むと不老不死になる神々の飲み物ですが、心身の健康を表します。

広博身(こうはくしん)如来さまは大日如来の別名です、真言宗では中心的な仏さまです。他の仏も大日如来さまの化身と考えられています。

離怖畏(りふい)如来さまも釈迦如来さまの別名で北方の仏さまです。

◉長楽寺ではこの日、動物・ペット供養も行います。午前11時から/塔婆供養一体 3,000円、経木供養一体 1,000