山号由来
聖地 光る岩座
光岩山の由緒
弘法大師空海が
気場を感じた
光る岩座には
役行者が
祀られている
千二百年前に弘法大師さまが見たという山肌に光る岩座。客殿の上段「殿様の間」から満天星の庭を眺めると左手の空間を利用した借景の中に遠く山並みと山の中腹に白い岩(上段写真、右手桜上の岩座です)が見えます。この岩座が陽光を浴び輝いていたのが光岩山 長楽寺が開かれたきっかけです。
夜には岩座の上あたりに、北極星と本命星が見られます。
その岩座の上には役行者(えんのぎょうじゃ)さまこと役小角(えんおずぬ)が祀られています。役行者は、日本の修験道の開祖と言われています。自分自身も知らない自らの力や感受性を実感し、さまざまな神秘的・宗教的体験を積み重ねてゆきます。全国の山々を駆け巡り、日本の霊山の多くが役行者の開山と伝えられています。また、桜の名所で知られる吉野山の金峯山寺をはじめとして、奈良・室生寺や琵琶湖竹生島・寶厳寺など、日本で最も多くの寺を開山しています。
◎ご真言:おん ぎゃく ぎゃく えんの うばそく あらんきゃ そわか
続日本紀の記述
699文武3年5月24日(役行者を記す唯一の正史訳)
丁丑、役君小角、伊豆嶋に流さる。初め小角、葛木山に住みて、呪術を以てほめらる。外従五位下韓国連広足が師なりき。後にその能を害ひて、讒づるに妖惑を以てせり。故、遠き処に配さる。世相伝へて云はく、「小角能く鬼神を役使して、水を汲み、薪を採らしむ。もし命を用ゐずは、即ち呪を以て縛る」といふ。